育毛剤成分:ニンジン抽出液

ニンジン抽出液はニンジンエキスとも言われます。

その名前のとおり、ニンジンから抽出したエキスが主成分ですが、スーパーマーケットで売っている普通のニンジンを使っているわけではありません。

オタネニンジンまたは高麗人参と呼ばれる、薬草として使われる種類のニンジンのエキスです。

オタネニンジン(高麗人参)とは

中国や朝鮮半島で古くから薬草として使われてきたウコギ科の薬草です。日本でもよく知られていました。

現在でも世界の生産量の70%が中国と韓国で作られていますが、日本でも栽培されているようです。

人工的に栽培したものよりも野生のものの方が薬効が強いといわれており、天然のオタネニンジンは高値で取引されています。

オタネニンジンの生薬としての効果

主にオタネニンジンの根の部分が薬用として用いられます。

その主成分はジノセサイドと呼ばれるサポニン配糖体*で、滋養強壮や動脈硬化、糖尿病などに効能があります。

他にも疲労回復、神経細胞の活性化、免疫向上、解熱、消炎、健胃、肝機能強化、血圧調整作用などがあると言われています。

漢方ではオタネニンジン単体でも使われますが、他の薬効を高める効果もあるため、他の成分と組み合わせて用いられることもあります。

本場の韓国では、オタネニンジン成分入りの料理はもちろん、栄養ドリンクやガムなども盛んに販売されています。

*サポニンとは、サポニゲンと糖から構成される配糖体(糖がさまざまな原子団とグリコシド結合した化合物)の総称です。

育毛剤成分としてのニンジン抽出液(エキス)

ニンジン抽出液が育毛剤に使われる場合、主に以下の作用が期待されます。

  • 頭皮の保湿
  • 代謝改善
  • 血行促進
  • 炎症予防
  • フケ予防

5αリダクターゼの阻害などを行う直接的な作用ではなく、どちらかと言えば育毛環境を整えるものが多くなっています。

ニンジンエキスが育毛剤に含まれる場合、特に頭皮の血行促進を期待されています。

血行促進は毛乳頭細胞に至る抹消血管を拡張させ、毛乳頭細胞の活性化につながります。

毛乳頭細胞は毛包の最底部にあり、毛細血管から栄養や酸素を受け取り、髪の毛の元になる毛母細胞に細胞分裂を促すシグナルを送ります。髪の毛の成長において中心的な働きをなす細胞です。

一部では、ニンジンエキスは毛乳頭細胞を活性化させ、ヘアサイクルの休止期を遅らせる(=成長期を伸ばす?)ことで、脱毛の予防につながるとも言われています。

また、頭皮の保湿や炎症予防、フケ予防なども、髪の毛が健康的に育つ育毛環境を整える上で大切です。

サポニンには抗酸化作用もあると言われており、抗酸化による細胞の老化予防も期待されています。

医薬品や医薬部外品の成分には指定されていない

ニンジンエキスはフィナステリド(プロペシアの有効成分)やミノキシジル(リアップの有効成分)の用に医薬品の有効成分として指定されているわけではありません。

また、グリチルリチン酸ジカリウムやセンブリエキスのように、医薬部外品の成分として指定されているわけでもありません。

従って、育毛剤に含まれる場合には、直接育毛に働きかけるような強い作用があるわけではありません。

しかし、頭皮環境を整える意味ではサポートとなるので、無意味な成分ではありません。

実際、主要な育毛剤には良く含まれている成分です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です